G-SHOCK AW-500/380

2016.11.25お預かりのG-SHOCK AW-500/380電池交換メンテナンスです。

「動けば」ベゼル・カバーの交換もご依頼です。

スペーサーが乗ったままですが、これが無ければベゼル・カバーの取付が出来ません。

遊び革の状態もチェックします。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

さてスクリューバックですが回りません。そこでスペーサーもネジも外して気を引き締めて行きます。

工具の爪が滑って動きません。油を注して数時間おいてから回します。
しかし5mmほど動くだけで進みません。その作業を何度も繰り返して。
数センチ回りましたが、そこからロックが掛かったように止まります。
ゴム・パッキンが溶けて接着剤の役目をしているうえに「サビで固着」パターン。
もう一日、置いてようやく回りました。

こういう状態は苦労して開けても不動パターンですから。
裏蓋を開ける手間だけ掛かって費用は頂けない。
ここで「断って返却」か無駄な苦労覚悟で進むか決めます。

パッキンが溶けておりスクリューバックの回転に連れて、押し出されて来ます。
これは流石に既製品であっても交換するしか無いでしょう。

凄い状態ですが何とか開きました。

裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っております。

これがムーブメントですが強烈に浸水して乾いた痕跡があります。

電池格納部をチェクしますが水滴が溜まっております。
苦労して開けましたがおそらく不動でしょう。
一応、電池交換してみますが表示しました!
ただ湿気ているので液晶が判読できない薄さ。

ムーブメント取り出しで一晩・・・いえ二晩くらい乾燥させます。

ケースの内側もチェックして。サビは内部にまでは及んでおりません。

二晩、乾燥させて電池格納部の絶縁フィルムも戻します。

電池を入れて動作確認。前文字表示しますからリセット。

外したパーツを戻していき、パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

ベゼル・カバーのスペーサーを乗せて。

ベゼル・カバーとバンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可