G-SHOCK AW-500/380
2016.12.12お預かりのG-SHOCK AW-500/380電池交換メンテナンスです。
フォームの受信を削除しており突然荷物が届いた格好ですが、
電話で確認して開封にこぎつけました。
メーカーへ送ったが「修理対象外」で返却されたという事ですが。
年代から触ると何が起こるか分からない。その時に交換パーツの在庫が無い場合は
出来る作業も出来ないのがメーカーという立場ですから仕方が無いでしょう。
私が受けるられるのは「壊れましたので、ゴメンナサイ」。
それで済ませるからお預かりが可能になります。
それにしても綺麗な状態の「AW500」です。綺麗な状態であっても加水分解寸前とか多いですが、どういう保存ならこういう状態に保てるのか?
遊び革の状態もチェックします。
ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。
ウレタン・バンドを外して汚れもチェックします。
ベゼル・カバーも外して。
ウレタンのスペーサーの取り外し。
流石にベゼル・カバーに覆われた部分は汚れが溜まっております。
この程度は洗浄で綺麗になるでしょう。
ベゼル・カバーネジも洗浄します。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っております。
これがムーブメントで。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋を閉め洗浄器に入れて振動を与え、そして水漏れが起こらないかチェックします。
洗浄して、全体的にツヤが出て綺麗になりました。
裏側も同じく。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
前文字表示しますからリセットします。
外したパーツを戻していき電池を入れて、パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
デジタルの時間合わせと、アナログの運針確認。
洗浄したスペーサーも戻します。
ベゼル・カバーも洗浄して綺麗になりました。
スペーサーの上に装着。
ネジも洗浄して綺麗になりました。
ただプッシュボタン、赤い色だった物が白っぽく。
こういう経験も初めてですが、加水分解の一つですが動作には問題無いでしょう。
操作することで人の手の脂が付くと、白っぽいのが戻るかもしれません。
バネ棒ごと洗浄で綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。