CASIO G-SHOCK DW6300/1084 電池交換メンテナンス
2017.9.25お預かりのCASIO G-SHOCK DW6300/1084 電池交換メンテナンスです。
お申し込み時に「ベゼル・カバーの取付」もご依頼でしたが
「取り付けの際はボタンを外し、熱湯で柔らかくしてから装着することをお薦めしますと言われました」という記述が有り。受付を「お断り」致しました。
恐らくは、ベゼル・カバーの購入店で素人さんが取付に手こずらない様にコツを伝えたものを
。私に転載されただけのものと思われます。
ただ、こちらとしてはお預かりの経験から「作業方法の指示があるものはお断り」と決めております。
ところが到着致しましたので「作業方法は任せる」というご了解を得てやっと開封に至ります。
開封したらベゼル・カバーは入っておりませんでした。お申し込み時に「ベゼル・カバー取付希望」だけなら普通に作業しておりましたが。初めの方だけに慎重にならざるをえません。
遊び革は同梱されており先に取り付けておきます。
取付完了。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。
裏蓋を開ける前にウレタン・バンドを取り外したいですがバネ棒が錆びて固着しております。
ベゼル・カバーのネジも洗浄します。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
これがムーブメントで。
作業の前に電池を入れて動作確認。
表示確認してELライト点灯確認。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
こちらは液晶側。
ケースの内側もチェックして。
ガラスを外します。
黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。このガラスですが洗浄出来れば作業は早いですがプリントしたガラスなので洗浄は出来ず。手作業で擦って拭き取りますが、これが意外に手間が掛かります。
ケースの汚れもチェックして。ブルーの液が流れた痕跡が見えますが。湿気で文字盤か、ガラスのプリントが色落ちした痕跡です。この症状は初めて見ました。
ウレタン・バンドごと洗浄したのでバネ棒が外れるかトライしてみましたが
固着が、かたくバネ棒は微動だにしません。
ウレタン・バンドを替えるならバネ棒と一緒に切断すれば良く、簡単な作業ですが。
ウレタン・バンドを利用するとなれば切断する訳にいかず、バネ棒の触らずの作業になります。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
文字盤を戻して。
ガラスの取付。書けば簡単ですが割れる危険性は大です。まだこのガラスを割った経験は無いですが。
外したパーツを戻していき、パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
ベゼル・カバーのネジも洗浄して綺麗になりました。
洗浄で裏蓋の保護シールも流れ落ち。糊は残りますからアルコールで綺麗に拭きます。
ガラスの曇りもスッキリしたところで。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。