CASIO G-SHOCK DW6300/1084 ガラスの曇り取り・プッシュボタン固着
2021.10.12お預かりのCASIO G-SHOCK DW6300/1084 ガラスの曇り取り・プッシュボタン固着修理です。
またラグ部のバネ棒が片方、外せないと言う事です。
バネ棒が錆びて固着しており厄介な状態です。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。
そしてピンセットで指した箇所のプッシュボタンが不動です。先ずはスクリューバックを開けないと作業が開始出来ないわけですが、そのスクリューバックが回らない。さて困った!サビによる固着ですが、キズは覚悟で進めるしかありません。
何とか開きましたが錆が凄い。
180°回しても同じ状況。ワイヤーブラシで削って洗浄します。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
スペーサーを外して。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。ムーブメントには湿気の痕跡はあるもののサビなどによる致命的なダメージは無く。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
こちらは液晶側。
ケースの内側もチェックしますが異常は無く。
ただ、このプッシュボタンが不動ですが錆びた粉が散っております。
洗浄の前にガラスを外す必要がありますが、ガラスの曇り取りもありついでの作業。
これで丸洗いが出来ますが、その前にプッシュボタンを全て外します。
これが固着していたプッシュボタン。バネは洗浄で使えそうです。
パッキンも破損は無く。
これだけのサビで固着して訳です。
ついでに他のプッシュボタンも外してチェックします。
異常は無しですが固着寸前までサビが回っております。
ラグ部のバネ棒ですが洗浄してパイプを抜こうとしましたがバネ棒が折れました。
尾錠のバネ棒も破損しており交換します。
ケースのパッキンですが、洗浄すれば自然に外れると思っていたものが。洗浄後ですがこの状態。剥がすように外します。
パッキンのガイドになっている溝がサビで凸凹。
プッシュボタンは4つとも洗浄完了。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
プッシュボタンが通る穴のサビも綺麗になりました。
グリスアップしてプッシュボタンをセットします。
次に文字盤をセットして。
ガラスの装着も完了。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。問題無く動作します。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ただ強引に回して開けましたのでキズが大きく。皮膚に触れて引っ掻かない程度に削っておきます。
ウレタン・バンドは洗浄して綺麗になりました。
尾錠とベゼル・カバーネジも洗浄して綺麗になりました。
表示確認して時間合わせ。
バネ棒のパイプは交換します。
ウレタン・バンドに装着。
尾錠の取付も完了し。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。ベゼル・カバーを取り付けて頂ければ見違えるG-SHOCKとなるでしょう。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。