DW6300/文字盤にパーツが

つい先日、電池交換メンテナンスが完了し発送、そして2017.7.29「到着いたしましたが文字盤にパーツが」というご指摘。

これは「プッシュボタンのストッパーが外れて、文字盤上で遊んでいる状態。
このストッパーですが、外す時によく飛んで行きます。
古くなった時計はよけい飛びやすいですが、小さい部品ですから
飛んでから見つかるまで探していたら、半日かかる事もあり。
飛んだら予備のパーツを装着して発送しております。
前回、同時に3本お預かり致しましたが、その時にどれか1本の
一つが飛んだので予備パーツを入れましたが、その飛んだ物が
写真の様に文字盤に飛んだか?

それかムーブメントを押し込むときに、ストッパーに触れて
内部で外れた物が踊っているのか?それならプッシュボタンは簡単に抜けます。

2017.7.31到着いたしました。

プッシュボタンは簡単に抜けますので、一度装着したものがムーブメントを押し込むときに
ストッパーに触れて外れた事になります。

とにかくムーブメント取り出しをして確認します。

ケース内部には残っておりませんから文字盤の物は、外れたパーツ。

さてどうやって取り出すか?
この文字盤の黒い部分ですが、この年代の物は例外なく
「外してみると粘着質状になりベタベタしております」よってガラスの脱着の時
ホコリでも付着すると拭き取りが不可能。
そこへ今回のパーツが貼り付いた訳です。

ガラスを外せば、ピンセットで摘まみ出すだけで簡単です。
しかし「ガラスが破損」「ガラス・パッキンの変形」どちらが起こっても不思議ではなく。
起こればパーツは無く「時計自体を諦めて頂くしかないギリギリの作業」
出来る限り行いたく無い作業です。

そこでプラスチックの薄い板を細く切って。

掻き出します。ガラスで挟んでしまっていたらガラスを外すしかありませんが。
飛びこんだだけですから、完全に貼り付いてはいない。

装着完了。

そしてムーブメントを戻しますが、ストッパーに触れずに戻すのは不可能ですから。

ムーブメントを収めてから、目視でチェックします。

プッシュボタンを4つとも引いて見ますが、シッカリ付いており問題は無いでしょう。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可