CASIO G-SHOCK DW-8201NT 電池交換
2020.6.15お預かりのCASIO G-SHOCK DW-8201NT 電池交換です。ガラスの曇が気になりますが洗浄コースでは無く。またガラスの脱着は別料金。全てで「5.000円」の予算はあるのでガラスの曇り取りくらいは可能か。
「裏蓋が傷だらけなので、もし替えなどがあれば有料でも交換してほしい。ボタンも取れているので、可能であれば外した際につけてもらうと助かります。不可能であれば電池交換だけで結構です。 」
これ「不可能であれば電池交換だけで結構です。 」この文言だけで受付可能です。初めての方で、この文言が無い場合はお断りしていたでしょう」
さてその「プッシュボタンが取れている」ですが、こては引き抜いており。まして、ここまで曲がった状態では取付不可です。交換パーツなどは無く、一応は戻してみますが99％折れるでしょう。
反対側の短いプッシュボタンなら、部品取りした物がありますが太いですから、長い方のプッシュボタンの代用には使えません。長いプッシュボタンはベゼル・カバーの脱着で折ってしまう方が多いので、私の手持ちも何年か前に無くなりました。
裏蓋の交換もご依頼ですが、確かにキズだらけ。ただ綺麗な状態の物はもうありません。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
これがムーブメントで。
これが取り出した液晶＆ムーブメント。
こちらは液晶側。
プッシュボタンが引きちぎられていたので、ストッパーがムーブメント内部の何処かにあるはず？と探して見つかりました。このストッパーは交換します。
さて抜けていない方の長い、プッシュボタン。
これも横から見れば分かりますが、下に曲がっております。これも工具で積まんで戻すしかありませんが。グラグラしており90％は折れるでしょう。ただ今回は折れることも無く、何とかまっすぐに押し込めるまでには修復出来ました。
そして抜けて居たプッシュボタン。ユックリ作業して修復していきます。ただケースに収まって押し込めないと機能しません。よって押し込めない限りは折れる可能性が高くても戻しますが、やはり折れましたね。最悪「電池交換のみ」で良い、という事ですが、さすがにこのままではプッシュボタンが「一つ無い状態」これでは時間合わせが出来ません。そしてケースに穴が空いたママになります。
そこでBaby-Gのプッシュボタンを代用することに。ところが先端の部分が厚過ぎて、ムーブメントを収めようとすると干渉して入りません。
そこで、先端を削って薄くします。あまり薄くすると「ストッパーの溝が無くなる」。
ガラスを外して、黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。
こうやって見れば黒さが映えるので如何に、曇っていたかが分かります。ただ外した時にこの黒いプラスチックの文字盤が割れましたので接着剤補強。
ガラスの装着も無事に完了。
プッシュボタンの装着も完了。
ケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
電池を入れて動作確認。ガラスの曇り取りをしたのでスッキリ。
外したパーツを戻していき、パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
プッシュボタンがアンバランスですが仕方がありません。無しでは時間合わせが出来ませんから。逆にベゼル・カバーを取り付ける時は非常に楽です。問題は残っている長い方のプッシュボタン。グラグラですから押し込むには問題無いですがそれ以外の方向に力が掛かれば、簡単に折れます。
裏蓋ですが綺麗な物はないですが、小傷が無い、大傷入りの裏蓋に交換しておきましょう。傷が無ければ5.000円では売れる代物ですが傷入りではね。
ガラスの曇りもスッキリしたところで、電池交換＆プッシュボタン入れ、ガラスの曇り取り完了です。長い方のプッシュボタンは2つとも交換した方が良いので、オークション等で部品取り出来る個体を探して下さい。その時はまたプッシュボタン交換で受け付けます。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。