G-SHOCK DW8201WC/1294 フロッグマン

2016.8.22お預かりのG-SHOCK DW8201WC/1294 フロッグマン電池交換と尾錠の洗浄がご希望です。

プッシュボタンの動きもチェックして。

尾錠のバネ棒が錆びて内部が茶色くなっております。基本綺麗にはなりませんから通常ではこういうご依頼は受けておりません。

ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。

さてバネ棒が外れないのは「錆びているから」と思われておりますが、
この箇所のバネ棒が抜けない物が多い。つまり伸縮構造になっていない。
よってバネ棒では無く「ピン構造」のものが多いですがこの場合はピンを叩き潰して外します。このご依頼を受けない理由は外しても後で取り付けるピンが無いからです。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

表示確認して。

ELライト点灯確認。

さて尾錠は綺麗になりましたが、ウレタン・バンドのバネ棒が通る穴は洗浄で綺麗になりません。これでも爪楊枝などで細かく削っていったあとです。電池交換の方が時間が掛からない作業です。でも洗浄するのはサビを柔らかくして落としやすくする為ですが。
未使用に近いウレタン・バンドが少しくすみますから、
加水分解に近づいたということになります。

これが叩き潰したピンで、バネ棒ではありません。

ここにバネ棒を入れると、突き抜けて使えません。もちろん専用のピンの在庫などありません。ガラ箱の中からG-SHOCKの使えそうな尾錠を探し出します。
5分で見つかるときもあれば5時間探しても見つからない場合も多く。
こういうご依頼は「お断り」するしか無い訳です。

丁度ヒマだったので根気よく探して合いそうな物を発見。
何度か発見しますが、度に尾錠から外れるか?
次に幅が合うか?。1mm小さくても大きくても入りませんから。

これはバネ棒タイプの尾錠ピン。

若干短いですが外れる事は無いでしょう。
こういうご依頼ですが、時間を掛けて頑張っても後から
「少しサイズが違う気がしますが、純正ですか?交換可能ですか?」なんて
言われるので、はじめから受けない訳です。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可