電池交換では不動だった3本/CASIO他2本

2017.9.17お預かりのCASIO LOGMEMORYダイバー。

1本のお申し込みですが3本到着。

ダイバーでセンサー付きとなれば触ろうとする時計屋は無いでしょう。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

遊び革の状態もチェックしますが千切れてありません。ウレタン・バンド交換もご依頼ですが、その前に動くのか?

裏蓋の裏側もチェックして。軽くスクリューバックが回りました。

裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。

これがムーブメントですが電池4個。

しかも電池には水滴が。

中はかなりの浸水状態ですから動かないでしょう。それよりも4つも電池を入れて不動の場合。こちらとしては、一度時計に入れた電池は販売致しませんから廃棄になります。

電池を外して電池格納部をチェクしますが水滴が付いております。
一応、拭き取って6時間ほど乾燥させるしかありません。

その間に、同梱の時計ですが。「接触不良」というメモ書きが同梱されておりましたが。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。18Kウォッチの様です。

裏蓋の裏側もチェックして。パッキンが劣化しております。

これも内部は湿気ており動かないでしょう。一応チェックしますが。

電池は放電してありません。

電池格納部をチェックしますが水滴が付いており。拭き取ってしばらく乾燥させてから電池を入れて動作確認いたしますが不動です。

クォーツ・パルスは出ております。

強制運針器に掛ければ針は回りますから「油切れ症状」です。
これは分解修理で動くようにはなりますが。
分解修理で1万円以上掛けても、お渡しの翌日、電子回路に不具合が出れば諦めて頂く事に」なります。つまり実質「修理不可です」。

もう1本。ガラスの曇が気になりますが、これもかなりの湿気が入っております。

そして「竜頭が曲がっているので点検」というご依頼ですが。

ご指摘の「竜頭が曲がっております」、そして固くて回せません。錆びて固着か?

裏蓋の裏側もチェックして。

 

なんとパッキンが入っていない。これではガラスが曇るのも仕方が無いでしょう。

裏側から確認すると錆びてもおらず。引き出すことも出来ず無理に差し込まれた竜頭か?
これも返却となります。
これで本来のご依頼、下記「CASIO」が不動なら3本全て返却となります。

6時間を待って電池を入れて動作確認ですがリセットしても不動です。
この新しい電池はまだ容量はありますが、ショップとしては再販は出来ませんから廃棄するしかありません。1つくらいなら良く有ることで「仕方が無い」ですから返却となった場合は返送送料だけ振り込んで頂き終わります。
今回は金色の時計と合わせて「電池5個」の廃棄は実費が発生致しますから。
3本とも不動とはゆえ費用「1.000円+送料」程度は頂く事になります。
古い腕時計のご依頼は、こういう事は良く有りますからご注意ください。
「ALBA」はムーブメント交換できないか?という事ですが。
SEIKO系は交換用のムーブメントは入手不可となります。
かといって「分解修理で動いても保証はありません」(オールド・クォーツと同じ)
から実質、修理受付も不可となります。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可