Ingersoll Stanford IN1501 自動巻

2017.1.6お預かりのIngersoll Stanford IN1501 自動巻、洗浄です。
受付前に「受付自体が可能かどうか問い合わせがありました」。
基本は不可となります。基本はお断りするしかありませんが
何度かのやり取りで、ご理解がある人という安心が感じられないと受けません。

その安心感とは?。それが分からない人がこういう時計を所持されますから慎重になります。

ガラスの曇が気になると言う事で拭き取りのご依頼です。

竜頭の動きをチェックして。

遊び革の状態もチェックします。この革ベルトの取り外しもご依頼で。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。シースルーバックになっております。

先ずはラグ部ピンを外します。

ピンは戻しておきます。

裏蓋の裏側もチェックして。ガラスにプリント(ペイント文字)ですから洗浄すれば文字は消えるでしょう。よって裏蓋のみ洗浄は無しです。

これがムーブメントで。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して動作確認。
動いており一安心ですがローターが何かに擦れて180°しか回りません。

自動巻ですが”機械留めネジ”はない構造。
その代わりプラスチックのスペーサーで固定ですが、
周辺部を叩いて突起を作り遊びを無くした構造です。
当たりがキツイ箇所はペンチでカットしてあります。

ガラスの曇りもスッキリしたところで。

革ベルトは外して発送です。
今回は上手く作業が出来ましたが、では次回はどうか?それは次回の状態次第です。

よって”同じ時計だから”とお申込されても必ず受ける訳ではありません。
以前にも「このムーブメントでパワーリザーブ付き」モデルのお預かりがあり。

正常動作でパワーリザーブだけの不具合でお預かりした事がありますが。
分解修理までして結局は「交換パーツが必須」であり。
不動になってお返し、そしてこちらは費用も頂けない事がありました。
普通にお預かりして、普通に費用を頂くことが稀な時計なので
あまり関わりたく無いことも、お断りする理由の一つですか。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可