DAKOTA ANGRA 電池交換メンテナンス

2018.1.25お預かりのDAKOTA ANGRA 電池交換メンテナンスです。
メンテナンス・コースのご依頼ですが洗浄は出来ない構造です。

ただ、ガラスの曇りが気になりますが「ムーブメント取り出しは必至の作業」。
そこまでのリスクを取るかどうか迷います。
そこへメールで。


時計ですが、相当使い込んでいるため、非常に傷が多く、また、ナスカン部分がすでに破損しておりますので、その点については発送時からですので、特にお気に留めることなく作業をしていただければと思います。


こういうお気遣いがあれば、思い切って作業に掛かれます。この時計のムーブメント取り出しは
構造上、分解ではなく強引な作業になります。そして個体差が大きく
安全にムーブメント取り出し出来るものと、そうでないものの差が大きい。
よって基本は「ムーブメント取り出しを伴う作業は、お断り対象」となります。

メールの通り、ナスカン部分が壊れておりますがこれは修復不可となります。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。

この電池はELライト点灯用。本来2032のリチュウム電池ですが、2016が2枚で代用。

新しいリチュウム電池2032を入れてELライト点灯確認。

次に電池交換ですが、そのまえにガラスの曇り取り。スペーサーを外します。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

目盛リングがあるので、洗浄は不可となります。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、拭き取りでここまでは綺麗になって。

電池格納部をチェクします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

パッキンを装着します。

 

ガラスの曇りもスッキリしたところで。

時間を合わせて電池交換完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可