フランク三浦/針のズレ

2020.12.28お預かりのフランク三浦/針のズレ直しです。
こういう修理を受ける所は少ないですが、触り始めると戻せなくなり。見た目には「お預かりして壊した」という風に見えても仕方が無いからです。そこをご了解頂ければ受付可能です。もちろん電池交換も可能です。

竜頭の動きをチェックして。ガラスはカーブしており、こういうガラスを交換となると部品がありませんし、合っても1万円くらいは掛かるでしょうから実質「買い換え」となります。

遊び革の状態もチェックします。

裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。

六時に合わせますと「短針がズレております」。

12時に合わせても分かりやすい。

裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。CITIZEN系汎用ムーブメント。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

竜頭を取付針を回します。

ズレを修正して針を合わせてチェックします。文字盤が中央を起点にラウンドしており針の先端ほど浮いた状態になります。修正していても簡単に針が外れてしまい難渋しますが何度も付け直しているとガバガバになり付かなくなります。また針の塗装も簡単に剥がれ落ちますから一発勝負で取り付ける必要が出て来ました。またムーブメントの大きさの割に長い針ですから衝撃などが掛かると針がたわみ、針のホゾ(根本)がズレます。素材が柔いので仕方が無いでしょう。この針はプラスチックの様でもあり伸縮が起これば反って針どうしが干渉したり、ガラスに干渉したりも起こります。車の中に放置とかは危険ですし。あまりにも乾燥したところも危険でしょう。そういうご理解は一般的には期待出来ず、修理後はすべてクレームになりますから、何処も触りたく無い・触らぬ神に・・・となります。

時間を合わせて針ズレ修正完了です。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可