CITIZEN 4-105800 バネ棒折れ込み・ベゼルパッキン

2021.11.21お預かりのCITIZEN 4-105800 バネ棒折れ込み・ベゼルパッキン交換。
電池交換で受け付けましたが、いきなりバネ棒が折れ込みブレスが外れました。
飛んでも無いタイミングで受け取った事になります。
こういうことがあるので、古い時計は受付どころか店頭で触ろうともしない訳です。

汚れもコテコテですし、折れ込んだバネ棒の状況確認の為にも洗浄するしかありません。

コテコテですから30年以上そのまま使用されて感じです。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。さて文字盤&ムーブを取り出すには裏からでは狭すぎる。

と言う事はベゼルを外して前面に抜く構造です。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの縁にベゼルの白いプラスチック・パッキンが見えますが加水分解状態。おそらくこのままソッと戻しても割れるでしょう。戻るも地獄なら進みましょう。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

進んでも地獄でした。このプラスチック・パッキンは入手できません。

折れ込んだバネ棒ですが、何とか除去しなくてはブレスの取付が出来ません。

何とか除去は出来ましたが、問題はベゼルの取付が出来ない。

文字盤&ムーブを前面から装着。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。電池を入れて動作確認。時間合わせも確認出来ましたので普通に動作します。となればベゼルを何とかする必要があります。

プラスチック・パッキンの既製品を装着して見ますがやはり厚みがあり押し込めません。この案は却下!あとは接着剤で固定するしか無いでしょう。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。特にブレスはコテコテでしたから蘇りました。

ベゼル周囲が接着剤で見苦しいですが、これしか手段がありません。とんだトラブルになりましたが、何とか時計として付けるようにはなりました。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可