CITIZEN/アナデジ 4-097416 K 電池交換メンテナンス

2017.6.16お預かりのCITIZEN/アナデジ 4-097416 K 電池交換メンテナンスです。
「昨日からデジタルが表示されなくなり、アナログ部はいつの間にかとまっていました。」
という事でみてみましょう。

プッシュボタンの動きもチェックしますが硬い。反対側の竜頭の動きもですが引き出せず針回しが、スムーズではありません。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

洗浄作業に進む前に電池を入れて動作確認。電池格納部をチェクしますが異常は無し。

デジタルは表示しました。

これが取り出した液晶&ムーブメント。裏蓋に収まった状態ですからワンピースケース状態でもあります。

裏蓋を開けるとムーブメントごと外れますから、ケースの内側もチェックして。
ケースの内側の汚れを綺麗にしないと裏蓋を戻すのに苦労します。
しかし洗浄が出来るかどうか。
ガラスの縁取りはプリントなので危険ではあります。
10年前なら、この状態で洗浄しても問題なかったのですが
いくらなんでも、もう40年が近いので危険ではあります。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。ここまで浸透していると
拭いたくらいでは除去出来ず。まるでダイバーウォッチの様な状態
でも洗浄は避けたいところです。

ブレスだけは別に思ってもバネ棒が錆びて外せません。

反対側も。これではもう丸ごと洗浄するしか無いでしょう。
1分も洗浄は出来ないと思おりますが。

そして竜頭。引き出すことが硬くで困難。針が回せないのは最後まで引き出せないから。

文字盤は乗せてあるのみでうsから簡単に外れます。六角部分の日焼けは拭いても取れませんから、そのまま使うしかありません。

文字盤の裏側ですが、これも無闇に触ると何が起こるか分からないオールド・クォーツ。

文字盤を外した状態ですが。液晶も焼けております。

竜頭を引き抜けばこの状態。巻芯まで錆びておりますからアナログは動かないでしょう。

竜頭パイプは、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した液晶&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたが、やはりプリントが。

ピンセットやドライバーで触ると、いえ指で触ってもバラバラと剥がれ落ちるでしょう。

でもケースの洗浄は終わってツヤが出ました、これなら裏蓋閉めは簡単でしょう。

これは最悪は全て削り落とすしかないでしょう。

文字盤が黒か紺なら目立ちませんが白ですから。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

プッシュボタンの動きをチェックしますが全てが硬い。何とか動きはしますので、無闇に外して折れてもいけませんから注油して軽くします。

綺麗になったケースにムーブメントを戻します。

文字盤を乗せて。

電池蓋も洗浄して綺麗になりました。元のパッキンは伸びておりましたが
交換パーツはありませんから再利用です。

プッシュボタンは軽くなったのに効きません。再度ムーブメント取り出しで
ムーブメント側のレバーをチェックします。どれも錆びておりますね・・・。
○はELライト点灯用。

時間合わせ用の凹んだプッシュボタンは、ここに当たります。

やはり余り使わない箇所は綺麗な状態。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

見栄えが悪くなってしまいましたが時間合わせ。表示は年号ですが
「70」から始まって「11」で終わります。

ふと気がつけばアナログが動き出しております。時間を合わせて一晩置いてみますが狂いも無く。やはり竜頭が錆びて引いた状態で固まっていたのでしょう。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可