CITIZEN/アナデジ 4-097416 K 電池交換メンテナンス
2019.1.28お預かりのCITIZEN/アナデジ 4-097416 K 電池交換メンテナンスです。
ご自分で電池交換は済ませて液漏れも無く、動作確認も完了したので。
今回は洗浄のみと言う事でのご依頼でした。
そこで「お断り」することになる訳ですが、理由は
「それでは何か起これば全て私の責任」となります。古い時計は何が起こるか分かりません。
一旦は「お断り」したご依頼でした。ご理解賜り受付する運びとなりました。
こいう年代物の時計は止まった状態の方が受付しやすいのも事実。
さて作業開始、先ずはプッシュボタンの動きもチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
ブレスを外してみますが汚れも無く綺麗な状態。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
電池蓋はスクリューバックですが洗浄のご依頼ですから、大きな蓋を開けます。
黒い物の上に置けば、ガラスが曇っていた事が良く分かります。
ケースの内側もチェックして。
汚れもチェックします。これは洗浄が出来れば簡単ですがガラス周辺の紺色の部分。これはプリント(塗料)ですから洗浄したら剥がれますのでガラスの洗浄は出来ません。
余程の汚れがあれば洗浄はしますが、年代的にはなるべく裂けた方が賢明な作業。
文字盤は外してムーブメント取り出しの準備。
竜頭の裏側の汚れをチェックして。
竜頭パイプも、チェックします。
プッシュボタン周りの汚れもチェックします。汚れというかサビが目立ちます。
プッシュボタンの動きは軽く問題はありませんが。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
サビなども無く綺麗な状態です。
ケースの内側もチェックして。
プッシュボタンも内側からチェックします。
サビは無い様ですからプッシュボタンを外す必要はありません。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
反対側もチェックします。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
綺麗になったケースにムーブメントを戻してプッシュボタンの動作を確認。
文字盤を装着して。
ガラスは拭いて、ケースもプッシュボタンが通る凹みはアルコールを付け綿棒で拭きます。
ケースの清掃は終わってツヤが出ましたね。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
電池蓋も洗浄して綺麗になりパッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻します。
撮影の角度で液晶が消えて見えますが。カレンダーが「70」からスタートします。
進めても「09」まで進めると”70”に戻ります。
ブレスとバネ棒も洗浄して綺麗になりました。
ガラスの曇りもスッキリしたところで、時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
(2016年現在)