CITIZEN DEGI ANA 4-098404 K 電池交換メンテナンス

2018.9.5お預かりのCITIZEN DEGI ANA 4-098404 K 電池交換メンテナンスです。このモデル最近ではお預かりしても動く事が少ない。そのくらい古い時計って事ですが。メルカリ等で「たぶん電池切れです」と解説書きを信用する方が多い。そういう場合はコメントで「何時まで動作しているのを確認しましたか?」と聞いてみましょう。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

サビは見られませんね・・・。しかし、開けた瞬間「液漏れの独特の臭い」が鼻を突きます。まだリチュウム電池が一般的では無い時代の時計ですから、酸化銀電池では仕方が無いでしょう。
「デジタル=リチュウム電池」となったのは何時頃だったろう・・・?

電池を入れて動作確認ですが表示しました!驚きで、動く方が不思議な感じです。

裏蓋も洗浄します。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

プッシュボタンの動きが悪く、このままでは時間合わせが出来ませんからプッシュボタンを外して清掃する必要性が出て来ます。送済のためにはケースから、ムーブメントを取り外す必要があります。
この作業、別途1.000円費用が掛かります。
(3.100円以上は費用を掛けない)というコースでお申し込みの方。
または(追加はお連絡下さい)も同様でお断りする事になります。

洗浄してみますが復帰できるのか?

ケースの内側もチェックして。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。

竜頭の裏側の汚れをチェックして。

浸水で巻芯が錆びております。

ムーブメントからプッシュボタン用のリングを外します。

先ずはこのまま洗浄します。

洗浄して綺麗になりました。

綺麗になったのは見た目だけで、プッシュボタンの動きは改善されておりません。

プッシュボタンの位置を確認。

一つ一つ外して行きますが折れる可能性もあります。

外さないと洗浄出来ないサビです。

プッシュボタンも同じ事。

プッシュボタン4つを洗浄します。

これで再度、洗浄します。

洗浄して綺麗になりました。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

巻芯の汚れもこの程度までは綺麗に出来ました。

ブレスが片方、付けたままですがバネ棒が錆びて外せませんから、そのまま洗浄しました。

この黒い部分がプリントですから洗浄で剥がれて来る可能性がありハラハラ・ドキドキの作業。

ケースの凹み部分も綺麗に。

プッシュボタン一つ一つにグリスアップしながら装着も完了。

ムーブメントをセットして。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

液漏れ部分は拭き取って絶縁フィルムも戻します。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

時間合わせですがカレンダーの年号が「83年」から始まります。

外せた方のブレスは洗浄して綺麗になりました。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可