EXCEED GOLD 竜頭パイプ外れ

2021.3.7お預かりのEXCEED GOLD 竜頭パイプ外れです。これはネットのお預かりでは無く店頭でのお預かり。

竜頭はオニキス付きですが、引き出しが出来ません。引いても戻る感じがありますから錆による固着では無く、グリス切れか?

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。ムーブメントは金色ですがGoldではありません。時計自体は電池交換で問題無く動きます。

さて、竜頭が引けないと時間合わせが出来ない。先ずは外すしかありません。

抜けましたが「竜頭パイプごと抜けました」。真鍮のパイプが錆びてK18のケースから離脱しております。しかも竜頭内側に固着しております。サビは浸水によるものですが竜頭の表側では無く、ガラスの接着剤の硬化でガラス面から浸水しております。

ムーブメント取り出しの状態で指が触れると簡単に外れました。ガラスが自然脱落して紛失しなかっただけラッキーですが。

透明の接着剤が黄色く変色して硬化し弾力が無く防水パッキンの役目を果たさなくなっております。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

竜頭パイプがありません。

さて竜頭パイプを外さないと竜頭が押し込めません。これは洗浄後ですがパイプがサビで固着し竜頭パッキンの奥に押し込められております。パッキンがパイプに溶けての固着ではいです。言い換えれば「パッキンを切って撤去」すればパイプは抜けますが防水機能が無くなります。となれば「パッキン交換が必要」。竜頭パイプはもう使えない状態なので「竜頭を生かします」。ただ作業はそちらの方が大変。

ガラスの接着剤を除去して洗浄して綺麗になりました。

接着作業も完了。接着剤が固まるまで24時間掛かります。

文字盤の目盛り外側にも浸水の痕跡がありますが、これは拭き取りで綺麗になるでしょう。

パイプの除去は金属のパイプを切断(割って)て外すしかありませんが、さてどうやって。

錆びているので小さく千切れていきます。それでは除去出来れば良いですがそうもいかず。

この作業だけに2時間掛かって、残ってパッキンの奥に押し込められた状態で、パッキンが膨らんでいるので外れなかった感じです。

竜頭パイプ無しで装着ですから竜頭が左右に動きます。もちろん防水機能は「0」。竜頭パイプを装着すればガタツキは解消しますが私、部品は持ち合わせが無くメーカーへ送るしかありませんが。となれば浸水の痕跡から「分解修理・竜頭交換」は必須となるか?都合でケース交換となればK18だけに10万円近くにはなるでしょう。

ご説明すると「この状態で使う」という事ですが、防水機能は「0」です。というか今までは「ガラス外れの前兆」で使ってあり防水機能「0」で使っていた訳ですが。こういう症状の時計は電池交換を受けた店が不運。手間だけ掛かって「電池交換で壊された」という事になりますから。この時計に5時間かっておりますが頂いたのは2.000円。この画像を見て頂ければ費用を頂けますが、見ないなら「状態が悪くなっただけで高額の費用は不満しか残らないでしょう」。これで当然、感謝されることも無く、壊されたとなるのがオチです。

バネ棒のパイプ部分を切り取って竜頭パイプを作って接着も可能ですが。画像も無くここまでの作業を説明してもお客様状態が理解出来ないと思います。そこへ竜頭パイプ作成といっても更に理解出来ないでしょうから「メーカーへ送るしか無く、10万円近く掛かります」と逃げてきます。

パイプの作成までしても費用を出しては頂けないでしょう。「竜頭パイプ付け」だけで外注しても職人さんは嫌います。メーカー出しは私ら利益が無いボランティアなので間違っても間に入る気はありません。お客様から直接、メーカーへ送って頂きます。

この作業がご理解頂ける方なら「竜頭パイプ付け」も頑張りますが期待する方が無理。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可