KING SEIKO 手巻き & HERMES MEDOR

2017.2.18お預かりのKING SEIKO 手巻き & HERMES MEDORメンテナンスです。

2本届いたうちの1本。

こちらKING SEIKO 手巻きは竜頭の取付がご依頼。

SEIKOの竜頭でこのマークは初めて見ました。

巻芯のネジが緩んで抜けただけなら修理は可能ですが、根本から折れており竜頭交換しか手段がありませんが。オリジナルご希望ということで返却となります。
修理センターさんに折れ込んだ巻芯をボーリングして掘って。
更にネジを切って巻芯の交換と言う手段もありますが、そこまで費用は掛ける人は稀。

自動巻では無く、手巻きですから竜頭が無いとネジが巻けません。
また針回しも出来ません。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

そしてもう1本、HERMES MEDOR。
こちら表の蓋がありませんが、バネが折れたので交換のご依頼。
純正品はもちろん入手不可ですが、純正よりバネの力が弱い代用品ならあります。

この方が見やすい時計ですがベルトのデザインと兼ね合いがあります。

ピンは異常はありません。でもバネが二つに折れております。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

思い切り液漏れです。

漏れた液を拭き取りますが、歯車まで錆びており残念ながら不動です。
これだけ錆びていれば針回しも重いだろうと竜頭を引けば。

抜けました。これはもうムーブメント交換しないと。このムーブメント交換は30.000円以上は掛かりますが、交換用ムーブが有るかどうか。
時計が動かないのでバネの交換は不要でしょう。

残念ながら今回は2本とも返却となります。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可