OMEGA Pathick.F 18K GOLDメカウォッチ洗浄
2022.9.2お預かりのOMEGA Pathick.F 18K GOLDメカウォッチ洗浄です。
3本届きましたので一緒にこちらで紹介です。3本なのに箱がズッシリ重いので化粧箱入りかと思えば、まさかの「18金、メカウォッチ」ですから重いはず。
竜頭の動きをチェックして。
18金無垢バンドですからベルトだけでも数十万のめかたです。
ラグ部のバネ棒ですが片方は問題無いようですが。
片方が緑色が浮いて錆びておりバネ棒が収縮しません。
こちら正常側。
何とか外しましたが「爪付きバネ棒」です。でも使いものにならないレベルですが洗浄して見ましょう。真鍮のバネ棒ですから期待は出来ませんが。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントですがムーブメントにダメージは無いようです。
こちらテンプ側。
巻芯の根本が錆びておりますので竜頭からの浸水。
竜頭の裏側は異常は無く。
竜頭パイプもサビは見られません。
ムーブメント取り出しには「機械固定ネジ」を外しますがサビで完全に固着。片方は問題な無かったので、こちらは触らずムーブメントごと抜き取ります。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。これだけもズッシリ重い。
ケースの内側もチェックしますが異常は無く。
問題はパッキン。加水分解で割れた物はよく見ますが粉状になっているのは始めてみます。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
ブレスも磨いて洗浄して綺麗に、ただ洗浄器の器が真っ黒になりましたので何十年分の汚れが出て来た感じです。
真鍮のバネ棒ですが伸縮する様にはなりましたが、ヒビがありいつ割れるか分からないのでステンレスのバネ棒に交換します。
時間合わせを行い翌日も正常動作しており一安心。高額品のメカウォッチだけに一つ終わって汗びっしょりです。
次はPATEK PHILIPPE 洗浄コースです。浸水で針が変色しておりますが。こういう時計は全くの非防水、パッキンすら入っておらず。また素材が18金だけに柔らかいので金属同士の食い付きも弱く防水機能は期待できません。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
ブレスタイプのバックルです。もちろんブレスも18金でケースに直接ロー付けですからベルト調整さえ店では出来ません。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側ですが綺麗な状態。
竜頭パイプも異常は無く。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤もムーブメントも薄型でこれをケースに戻すのに1時間を要しましたが、やはり高額品は触り慣れていないだけにコツが分からない。
ケースの内側もチェックしますが異常は無く。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ブレスも洗浄でツヤが出ました。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
時間を合わせて翌日も時間は合っており完了です。
次はコンステレーションK18です。
竜頭の動きをチェックして。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。はめ込みタイプですが食い付きで留まってはおらず。四方から斜めにネジで締め付けて固定してあります。
これが固定ネジですが。
1本だけは抜けましたが他3本は固着で不動。油を注して一晩置いてみましたが微動だにせず。返却となります。
こちらも時間合わせをして翌日問題無く動いており発送となります。全体的にクロスで磨いておきました。これも一度、ネジが固着していない状態で触った経験があればチャレンジも出来ますが、構造がブラックボックスなので無理は禁物です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。