ALBA FieldGear V33F-6A80 電池交換

2019.2.16お預かりのALBA FieldGear V33F-6A80 電池交換です。
2016年にもお預かりの腕時計ですが。今回は 近場で電池交換したが遅れる。
という状況でお預かりいたしました。

革ベルトも同梱されており、ついでに交換もご依頼です。

竜頭回しが重くないか?引き出せるか動きをチェックします。

遊び革の状態もチェックしますが、この革ベルト水に浸かったか?洗濯か?湿っております。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大ですが・・・・むむ?

巻芯が錆びて膨張しております。

抜いて確認ですが、ギリギリ歯車には及んでいないようですが、これだけ錆びたらムーブメント内に湿気は入っているでしょう。まさに「遅れ」の原因はそこにあります。

竜頭パイプも、チェックしますがサビはありません。

電池格納部もチェックしますがサビや異常はなく。

裏蓋の裏側をよく見ると湿気が溜まって錆が浮いております。これはブラシで清掃しておきましょう。

巻芯のサビは削り落として洗浄しておきました。

5時間は動いて止まっており、強制運針器でしばらく針を回して歯車の回転をスムーズに。

革ベルトは交換して電池交換完了ですが翌日、止まっておりました。こうなると「基本は分解修理」ですが分解修理しても保証は無いですから受けられません。出来る事は温めることくらい。
まったく不動では手立て無しですが、動くので革ベルトは外してズボンのポケットに入れて数日様子を見ます。2日が経過してやっと止まらなくなったので上手く油が回ったか?
これ以上は手立てが無いですから完了と致しましょう。革ベルトを取付、交換した革ベルトも同梱して発送となりました。こういう状況の場合ですが普通は「電池交換のみで遅れは直りません」と断れるパターンでしょう。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可