SEIKO Chronograph 電池交換メンテナンス
2019.1.7お預かりのSEIKO Chronograph 電池交換メンテナンスです。
ブレスト弓環は外して同梱してありました。
プッシュボタンが一つ不動ですから解消もご依頼です。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
プッシュボタンの辺りの変色が気になりますが、これはクロスで拭いて落ちるでしょう。
プッシュボタンの固着はサビかグリス切れか。
他のプッシュボタンは軽く押すことが可能です。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが伸びており、元に戻してもはみ出すでしょうから合う物で交換します。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
不動のプッシュボタンですが内部で錆びている訳でもなさそうです。
作業の前に電池を入れて動作確認。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
プッシュボタンは錆びてはおらずホコリによる固着です。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
プッシュボタンを裏側からみてもサビは見られません。
まずは叩き込んで押し出せるかチェックして。
軽く叩いて押し出せたという事はサビの固着では無いでしょう。潤滑油を挿して数時間置きプッシュボタンを摘まんで回して固着をほぐします。
何とか外す事は出来ましたがサビも無く。グリスアップで直るでしょう。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
プッシュボタンのパイプも洗浄して綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
全体的にツヤが出て綺麗に。
ブレスごと洗浄で弓環の汚れも綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。プッシュボタンはスムーズに動くようにはなりましたがストップウォッチの動きが変です。このムーブメントは分解出来ませんから修復は不可となります。プッシュボタンを押せば反応してクロノ針は動きますが機能が正常に作動しない様です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。