SEIKO Chronograph プッシュボタン+電池交換メンテナンス

2020.12.18お預かりのSEIKO Chronograph 電池交換メンテナンスです。
プッシュボタンが2つ固着しているというご依頼です。時計自体は正常動作しており時間は合っております。

こちらの2つが固着状態。

竜頭の動きをチェックして。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

まずは革ベルトを外します。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。乾燥はしているものの、正常動作。分解修理不可のムーブメントですから、ムーブメント取り出しで不動になれば「諦めるしか無い」モデルです。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。

目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。

固着している側のプッシュボタンを内側からみますが、錆びた粉が付着しております。

プッシュボタンは3つとも外して洗浄します。

こちらも洗浄して綺麗になりました。

目盛リングがあるので、ガラスをベゼルリング毎外します。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

目盛リングを装着。

ガラスで押さえ込みます。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

ゼロ位置合わせが必要です。プッシュボタンは3つともスムーズに動きますが。左上のクロノ針が動きません。

再度、ムーブメント取り出し。左上のクロノ針だけはピンセットで摘まんで修正。

ゼロ位置合わせを行って。ストップウォッチの動作と、ゼロ位置回帰を確認。

バンドを取り付けプッシュボタン+電池交換メンテナンス完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可