SEIKO 7T32-7060 Chronograph 電池交換メンテナンス
2021.12.6お預かりのSEIKO 7T32-7060 Chronograph 電池交換メンテナンスです。
ブレスは外して到着。
そんなに汚れは無いようですが「電池交換&洗浄3.100円コース」ですから洗浄します。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが硬化しております。弾力が無いですから後で交換します。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
アラームの竜頭の裏も洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。
プッシュボタンを一つ外せば外れそうです。
プッシュボタンを外したついでにチェックします。
ケース側も綺麗になりました。
目盛リングを外して丸ごと洗浄します。
バックルの噛み合わせ修正もご依頼ですが、かなり歪んでおります。先ずは上下の三つ折れバネのカーブを合わせます。合わせるといっても歪んだ金属を完全に戻すことは出来ませんが、だいたいは合わせます。
それでもバックルを取り付けるとカーブが変わりますから修正のし直し。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に装着します。
弓環を装着しますが、この部分が歪んでおり修正します。かなり強い力が掛かって引っ張れております。
ゼロ位置合わせを行って。時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
翌日、発送と思いましたが定休日なので発送を延期し。発送当日時計を見たら。
時計が止まっておりました。よく見ると短針がズレており。おそらくムーブメント取り出しで文字盤が浮いて針を押し上げていたか?
再度、ムーブメント取り出しして針を押さえます。
ズレを修正。
早朝の4時に時間を合わせ直して、午後にも時間は合っており大丈夫でしょう。この7Tシリーズの時計「まさかムーブメント取り出し何てしないでしょう」的な作りなのと、目盛リングが文字盤と合いにくく、その修正をしていると文字盤がどうしても浮きます。文字盤と目盛りがスッと合うときと、そうでない時とでリスクが違いますが。プラスチックのスペーサーの窮屈さによります。気温や湿度でスペーサーの窮屈さが変わります。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。