SEIKO Chronograph 7T92-0CF0 電池交換メンテナンス
2020.7.9お預かりのSEIKO Chronograph 7T92-0CF0 電池交換メンテナンスです。
「ゼロ位置回帰しない」というご依頼ですがみてみましょう。
2本届いたうちの1本で他は「こちら」
竜頭の動きをチェックして。プッシュボタンの動きが片方悪いです。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ラグ部の汚れや弓環の汚れもチェックして。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
ゼロ位置回帰ですがプッシュボタンの不具合を直すのを忘れておりました。
押し込んでも深く入らず、また戻りも鈍い。
錆でも無く、グリス切れの様ですから一応、洗浄してグリスアップ。
ベルトごと洗浄で弓環の汚れも綺麗になりました。
バックルの噛み合わせが浮いておりますので修整して。
修正完了。
時間を合わせて、ゼロ位置合わせを行って、電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。