SEIKO7T92-0CF0 Chronograph 電池交換メンテナンス
2017.3.29お預かりのSEIKO7T92-0CF0 Chronograph 電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
左側のプッシュボタンが固着しており修復もご希望です。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。このバネ棒が伸縮せず外せません。
ラグ部のバネ棒も片方しか外せず。これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
プッシュボタンのシャフトをチェックしまが固着した方は若干のサビが見えます。
「洗浄付3.100円(不動は支払わない)」ご選択なので先に動作確認。
(仮に不動なら、即返却で”返送送料のみのお振込”となります)
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。
左側のプッシュボタンが押し込まれたママになっております。
ストッパーを外します。この感じはプッシュボタンのシャフトとパイプの穴が
錆びた摩擦で滑りが悪くなっているようです。
55-6を注して30分、軽く叩いてここまで押し出せました。
このまま引けば折れるでしょうから、更に注油しますが。
今度はプッシュボタンとケースの隙間から。更に2時間放置して染みこませます。
作業開始から3時間目に、軽く引いても不動ですから再度、プッシュボタンを押し込みます。
更に時間をおいて引き抜けました。
プッシュボタンのパッキンも溶けて固着の原因になっていた様です。
錆はそんなにひどくはありませんでした。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ケースの洗浄は終わって綺麗に。
プッシュボタンもここまでは綺麗になりましたが、パッキンはそのままになりますので防水機能は期待出来ません。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
若干伸びておりますが、交換用の平パッキンは無く再利用になります。
プッシュボタンを装着して動作確認。全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
バンドを取り付けゼロ位置合わせを行って。電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。