CREDOR 5931-5310 電池交換メンテナンス
2016.8.8お預かりのCREDOR 5931-5310 電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。カットガラスが綺麗ですが薄型クォーツは洗浄でガラスが外れる事が多い。もっとも新しいうちはあり得ない症状ですが。
遊び革の状態もチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。パッキンが硬化して外せませんから鋭利な工具で削り落とし。
やっと剥がせました。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。というか竜頭パイプが有りません?
どうも錆びて竜頭に固着している様です。これでは竜頭からの浸水はフリーな状態。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤の汚れやサビはガラスの接着面からの浸水が多いですが。
ケースの内側もチェックすると竜頭からの浸水の雰囲気。
やはり竜頭ですが、この修復は「ケース交換・竜頭交換」ですから費用もかなり高くなります。それよりも部品がもう存在しないでしょう。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。ガラスはしっかり接着されております。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
ムーブメントは湿気で曇っており電池交換で動くのか?
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻します。それよりも竜頭からの浸水を食い止めない限り防水機能は「0」。よってもう非防水ウォッチとして使うしか無いでしょう。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
文字盤のサビは可能な限り拭いて起きました。
アップで見ると分かりますが気にならないでしょう。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。