CREDOR 5A74-0050 電池交換メンテナンス
2016.7.2お預かりのCREDOR 5A74-0050 電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本。
竜頭の動きをチェックして。竜頭はオニキスの装飾で超薄型クォーツ。
ステンレス無垢バンドに両開きバックル。
ブレスのコマ全体がギクシャク堅い。クレドールですから、なめらかさとか装着感を考慮されて作られているでしょうから、長期間放置の腕時計と思われます。
かなりコマの中はサビが回っている様ですが、これは洗浄でも修復出来ないでしょう。
かといって腕に触れる箇所なので注油する訳にもいかず。
腕に付けることで皮脂が自然に回ってしなやかさが出てくるでしょう。
ラグ部を外しますが、バネ棒が錆びており伸縮しません。
片方は諦めるしかありません。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋ネジですが錆びており、1本は頭だけ折れました。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
ネジの頭が折れた部分。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
洗浄でガラスが外れました。
ネジの穴も洗浄で綺麗になりました。
ただ頭が折れた箇所は抜けませんから、修理センターさんに託します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
7月9日、修理からあがってきまして、裏蓋は綺麗に復元。
電池交換&洗浄3.100円コース+「ネジ抜き・新ネジ入れ・新バネ棒・ガラス接着」完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。