SEIKO オレンジDIVER 2520-0010 電池交換メンテナンス

2021.6.15お預かりのSEIKO オレンジDIVER 2520-0010 電池交換メンテナンスです。

発送時の梱包で遊び革が崩壊したそうですが、加水分解が進んでおりもう限界です。

また「回転ベゼルが不動」「カレンダー不良」という事です。カレンダーに関しては24時間回しで切り替わりますし、一段引きの早送りも可能。回転ベゼルはビクともしない。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。パッキンはへばりついておりますが劣化もしており、外せば再利用は不可になるでしょう。

バネ棒は洗浄して綺麗になりました。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。ネジ込み竜頭にホコリが噛んでいたのでカレンダー送りの段引きが曖昧であったか?

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。

ケースのサビは削って粉状にしてから洗浄します。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。回転ベゼルが固着しており潤滑油を注してから数時間置きます。

そして100均で売っている「滑り止めマット」。これに回転ベゼルを押し当てながら本体を左に回せば楽に回りました。また固くなったら、同じ事を繰り返せば固着の防止になるでしょう。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

電池を入れて動作確認。問題なく動作します。

パッキンですが特殊な平パッキンですから可能であれば再利用。

ウレタン・バンドは楽天で合う物を探してURLをお知らせして、ご購入頂きました。送り先はこちらでOK.

6/17到着致しましたので早速取り付けます。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可