SEIKO DIVER 6548-6000 電池交換メンテナンス
2022.3.2お預かりのSEIKO DIVER 6548-6000 電池交換メンテナンスです。
2017年にもお預かりの腕時計。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
バックルの汚れもチェックして。
ラグ部のバネ棒も洗浄します。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。綺麗な状態です。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。パッキン交換もしたいですが弾力はあるのとこのサイズの平パッキンの持ち合わせが無い。
丁度バフモーターを出していた事と、小傷が増えてきておりバフ掛け致しました。
回転ベゼルのキズが目立つので綺禮になった感じがしませんが。
結構綺麗になりました。メッキ製品はバフ掛けしにくいですがステンレス無垢ですから思い切ったバフ掛けが出来るので施してみました。
ステンレス板巻きバンドも洗浄して綺麗になりました。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗に。
バックルもバネ棒も洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。