SEIKO DIVER 7N85-002A 電池交換メンテナンス
2016.6.12お断りのSEIKO DIVER 7N85-002A 電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本。小さい方はゼンマイ式手巻き時計で
以前に分解修理したものが止まったというご依頼です。
こちらネジの巻きすぎかギアが噛んでおり、解消すれば動き出しました。
古い物なので「巻き上げ終了間近ではユックリ巻くことが重要」
さてダイバーですが竜頭の動きをチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ダイバーに合う既製のメタルバンドを良く見つけられましたいう感想。
しかも本来なら「はめ殺し」になるので、取り外しは出来なくなるものを。
取り外し口を作っておられるので、外す事も可能。
ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っております。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。
裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ブレスも洗浄して綺麗に。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。