SEIKO オレンジDIVER 6548-600A電池交換メンテナンス

2022.11.22お預かりのSEIKO オレンジDIVER 6548-600A電池交換メンテナンスです。

竜頭の動きをチェックして。全体的に粘膜質の固着物が貼り付いており洗浄のみで綺麗になるのか?

ウレタン・バンドにも材質に浸透した様な汚れがありこれも洗浄だけでは綺麗にはならないでしょう。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

竜頭の溝にも接着剤の様な固着が見られます。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。電池格納部をチェクしますがホコリが入り込んで居り絶縁フィルムも外して拭き取ります。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。全体的に浸水の痕跡で白く曇っておりますから動くのか?

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。と簡単には言う物の接着剤ぽい固着物の除去に摘まんでいる箇所の筋一つ一つに鋭利な金具を当ててそぎ落として行きましたので洗浄以上の手間が掛かっております。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤上にはホコリが付着しており綿棒で拭き取ります。インデックスや針の夜光の劣化した物は触る事が出来ません。

ケースの内側もチェックしますが異常は無く見えます。

これは洗浄の後ですがガラス全体にも付着物がありこれを削り落とす事に全体の作業の2/3を要しました。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

絶縁フィルムを拭いて戻します。電池を入れて動作確認ですが意外に問題無く動き出しました。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

 

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可