SEIKO Professional.DIVER 7549-7009電池交換
2022.8.19お預かりのSEIKO Professional.DIVER 7549-7009電池交換です。
この状態で到着。
回転ベゼル・ベゼルガードは外してあります。
先ずはスクリューバック・リングを外しますが滅茶苦茶固い!一苦労でしたが何とか回せました。
ガラス押さえのクッションを外して。
ガラスもへばりついており、取り外しが大変でした。
洗浄するほどでも無く、汚れは拭き取ります。
これがムーブメントで。
湿気が入った痕跡が針に見られます。
ケースの内側もチェックします。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
ムーブメントを戻して竜頭を装着。
ガラス押さえのスクリューバック・リングは軽く締めて欲しい。というリクエストですが10気圧くらいは効く程度には締め付けておきます。スクリューバック・リングの凹み位置で元とどの位違うか分かるでしょう。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。