Giugiaro W680-4070 電池交換メンテナンス

2020.9.29お預かりのGiugiaro W680-4070 電池交換メンテナンスです。
アジャストのプッシュボタンが渋いという事ですが。ガラスの角が欠けており防水機能は無い状態。

こちらのプッシュボタンは問題無く動きます。

ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。プッシュボタンになっているのは復刻モデル。初回モデルは普通の三つ折れバックルでした。もう少し重かった記憶があります。

微調整位置をチェックします。

ブレスは外して洗浄したですがバネ棒が片方、錆び付いて外れません。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

 

ムーブメント拡大。

このムーブメントですが全く固定がされていない構造で。摘まんで持ち上げるだけで出て来ます。よってウッカリ横向ければムーブメントや部品がバラバラこぼれます。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックしますが異常は無く。ただ動きが悪いプッシュボタンには錆が見られます。

外してみますが錆とグリス切れです。

プッシュボタンのパッキンが加水分解で滑りが悪い。

本来は、ラグ部のバネ棒も外れないし。ケース丸ごと洗浄したいところですが。
ガラスの角が欠けており洗浄でガラスが外れるかも?また

モード切替のパーツが折れております。

この穴に突き刺さっている構造です。折れた先端の半分のこった状態。

横の物を摘まみ出しますが折れ掛けております。洗浄の為にパーツを外していくと何が起こるか分からないので洗浄は無し。

プッシュボタンは洗浄して綺麗になりました。

グリスアップも完了し装着します。

外したパーツを戻していき電池格納部をチェクします。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻し。

表示確認。回転ベゼルを回してモードの切替が効くかチェックします。
この回転による切替が、先に折れていたパーツが上下して機能します。

ELライト点灯確認。

時間を合わせが出来たのでプッシュボタンは4つとも機能したという事。時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可