Grand SEIKO 8N65-8000 電池交換メンテナンス
2020.11.28お預かりのGrand SEIKO 8N65-8000 電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。そろそろ保護シールはそろそろ剥がさないといけません。シミになっております。
裏蓋の裏側もチェックします。
パッキンをチェックしますが硬化して摘まめず、外せません。
突いて割って外します。これは後で交換致しますがご依頼は「洗浄無しコース」。
ただ保護シールを剥がした後の処理、パッキンの交換からこれは
「電池交換&洗浄3.100円コース」のお得でしょう。
裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。
全体的に湿気が乾燥した痕跡が残ります。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。ムーブメントにダメージは無い様です。
一応、電池を入れて動作確認。動きましたので先へ進みます。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して。
耐磁プレートも磨いて洗浄でツヤが出ました。これでまた湿気が入れば分かる様になります。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンは交換してシリコン塗布をして裏蓋に装着。
裏蓋も磨いて綺麗になりました。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了で、全体的にツヤが出て綺麗になりました。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。