GRAND SEIKO 9587-8000 電池交換メンテナンス

2023.1.6お預かりのGRAND SEIKO 9587-8000 電池交換メンテナンスです。
初のお客様ですが「ベルトのコマ、一つ追加」という事だったので受付自体を「お断りしました」。ところが一ヶ月経って突然到着。と言う事は兎に角、電池交換メンテナンスだけお願いしたいと捉えて電池交換メンテナンスを行います。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

パッキンが硬化して使い物になりません。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。

電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認出来た所で先に進みます。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックしますが錆が目立ちます。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

サビも洗浄のみでかなり綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池を入れて動作確認。

耐磁プレートを戻して。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻します。

ベルトのコマ足しは当然出来ませんが時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可