PRESAGE 8E38 0030電池交換
2023.3.27お預かりのPRESAGE 8E38 0030電池交換です。4本届きましたので一緒にこちらで紹介です。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
非常に奇麗な状態ですが乾燥しております。
元から電池が入っていないというのも我々からしたら「動きません状態」。電池を入れて動作確認ですがやはり不動。
強制運針器に掛けても微動だにしない。歯車は金属製の昔のムーブメントですから噛み込みか?とピンセットで探ってみますが動きません。かなりの衝撃があったかも知れませんね。
因みにパルス検定器では反応はあるので「歯車交換&分解修理」で動くとは思われますが数万円は掛かります。
次はORIS手巻きウォッチですが巻いても動きません。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。状態は良いですからテンプをピンセットで触ると動き出しました。しばらくは使って動作させてください。巻いても動かない場合は文字盤を水平に振れば動き出すでしょう。
5時間は動くのを確認致しました。
次はSEIKOレディースダイバー。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
時間を合わせて電池交換完了です。
次はOMEGAコンステレーション電池交換です。
ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。動きませんが何度か強制運針器に掛けて様子を見ていましたら、動き出しました。
基本は「要・分解修理」の状態ですが分解修理となると4・5万は掛かるでしょう。
結局動いたのは「ダイバー1.500円」「オメガ2.000円」のみでした。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。