SEIKO Silverwave 7432-6000 電池交換メンテナンス

2017.11.28お預かりのSEIKO Silverwave 7432-6000 電池交換メンテナンスです。

2本届いたうちの1本。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで、裏蓋パッキンが入っておりません。

ムーブメント拡大。

作業の前に電池を入れて動作確認。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンを装着します。

 

バネ棒も洗浄して綺麗になりました。

ブレスも洗浄して綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

発送から数日。「針が水滴を引きずっている」というお連絡があり。
再送頂きました。

これだけ水滴を引きずるというのは、湿気どころではなく。水が入っております。

裏蓋からの浸水は考えにくいですが。

元からパッキンは細い目のものが入っており本来の防水機能はありません。

兎に角、文字盤を引きずった痕跡は拭き取ります。シミなってからでは拭いても取れませんから。まだ数日なら、拭き取るだけでOK。この文字盤の表面がつや消しの塗装面であれば拭き取ることは出来なかったでしょう。

内部に見えるほどの水滴は無く。

竜頭は洗浄したところなので綺麗な状態。

竜頭パイプのプラスチックの白い部分が、竜頭の奥に突き当たっての防水機能。
本来は竜頭側に何かパッキンの役目をするものが有ったのかもしれません。
これは修復するには「竜頭交換」しかありません。

24時間、ケースとムーブメントを取りだしたまま自然乾燥させます。

このパッキンは少し太い物に替えておきます。

ただ、根本は「竜頭交換」が必須。しかし、もう交換パーツはありません。

拭き取りだけで、綺麗になりましたが。

ガラスのプラスチック・パッキンが劣化している可能性もありますが確認のしようが無い。Silverwaveですが、もう手洗時にも外して使用される方が無難でしょう。

 

 

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可