KING QUARTZ 0852-8020G電池交換メンテナンス
2022.9.1お預かりのKING QUARTZ 0852-8020G電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
ブレスのコマのジョイントがぎこちない。サビで滑りが悪いですが洗浄で綺麗になるでしょう。
ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
ラグ部のバネ棒は錆びておりますが洗浄で綺麗になるでしょう。
ラグ部の汚れもチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
電池蓋は廻りますが外れないので裏蓋ごと外してみましたが。どうもオリジナルでは無い様です。無理に外さない方がよいでしょう。
これがムーブメントですが電池が入っていない。私的には不動パターンなので電池を入れて動作確認。問題なく動きますので先へ進めます。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
スペーサーも金蔵で重厚感がありますが錆びております。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
回して内側から押しても外れません。
ブレスの洗浄ですが、数えられないくらい洗浄器に浸けたままで、何度もスイッチONでしたがすすぎでは濁りが出ませんが、コンプレッサーで吹くと写真の通り。また何度も洗浄し直します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
スペーサーも洗浄して綺麗になりました。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
ブレスも汚れが出なくなったのでヨシとします。
バネ棒も洗浄して綺麗になりました。
バックルからバネ棒が突き出ておりますが。
これは予備のバネ棒?無くても良い物ですね。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。