SEIKO QR38クォーツ電池交換メンテナンス

2019.6.30お預かりのSEIKO QR38クォーツ電池交換メンテナンスです。

文字盤にシミがありますがそれにしてはガラスが綺麗。

裏蓋はスクリューバック・リングで裏蓋記載。

スクリューバック・リングとケースの隙間が均等ではなく変形している?

サビで固着しておりビクともしませんから潤滑油を浸透させて数日置きますが、スクリューバック・リングの「凹」。この角が削れてもリングは動きません。

幸い電池蓋は開きますから動作確認は可能。一応動きますが引っかかった感じの動き、しかし翌日にも時間は合っておりこの当時の物の作りがシッカリしている事を感じます。それにSR43Wの大きな電池で1年の寿命ですから、ある意味燃費が悪い分トルクが凄いのか?

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可