SEIKO TYPEU 7546-8000 電池交換メンテナンス

2018.2.13お預かりのSEIKO TYPEU 7546-8000 電池交換メンテナンスです。
ガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。

スマートレター180の封筒が同封。もうオールド・クォーツの部類だけに不動の可能性もあり。不動時の返送用に封筒を同梱頂くのは賢明。ただ、こういう方の時は動く事が多いという実例もあります。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。

微調整位置をチェックします。この微調整部分のバネ棒が伸縮せず。
ブレスから外す事が出来ませんから。

ラグ部から外します。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。それにしても錆びましたね。中央の輪列部分にも錆びた粉が不着。

この状態では作業の前に電池を入れて動作確認が必須ですが、動きません。

強制運針器に掛けると普通に動き出しました。しかも運針の運びに勢いがあります。

裏蓋の裏側もチェックして。

大まかにサビを削り落とします。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

このパッキン硬化しており交換した方が良いですが、この形状・サイズの「平パッキン」の持ち合わせは無い。硬化していても割れる陽では使い物になりませんが、弾力は残っており再利用することに。

スペーサーを外してみますが、ここまでサビが。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

内部まで腐食が進んでありますが問題は無いでしょう。

これも洗浄の前に簡単にサビを落とします。

そそいて洗浄ですが、まだこの状態。再度、サビを削り落として洗浄のし直し。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。この状態でラグ部のバネ棒を外してみますが、完全に固着しております。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

スペーサーも洗浄して綺麗に。所々、残っておりますがアルコールで拭いての状態。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。問題無く動きます!

パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

 

全体的にツヤが出て綺麗に。

外れた方の弓環とバネ棒は洗浄して綺麗になりました。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。問題は冷え込みが厳しい日々が続いており明日も動いているか?ですね。

翌日も問題無く動いておりましたので、弓環の隙間が空いた緩みも修正して
電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可