agnis'b V654-6100 電池交換メンテナンス
2017.5.28お預かりのagnis'b V654-6100 電池交換メンテナンスです。
2014年にもお預かりの腕時計。
竜頭とプッシュボタンの動きをチェックして。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れプッシュバックル。
「23分と51分辺りの直線上の微細なゴミ」を除去という事ですが
私にはキズミで見ても点状のものしか見えない?
兎に角はムーブメント取り出しで、その辺りを念入りに拭くしかありません。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
弓環やラグ部の汚れもチェックしますが汚れは殆ど無く。
裏蓋の裏側もチェックして。パッキンがありませんが。
ムーブメント側に付いておりました。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。見える点状のものは拭き取ります。
ケースの内側もチェックして。
ブレスの洗浄は完了でバックルの噛み合わせが浮いておりますので修整します。
バネが極端に効かない状態で締まるのがベスト。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ブレスごと洗浄で弓環の汚れも綺麗になったところで。
汚れのチェック。写真では色んな物が映り込みますからホコリや汚れに見えたりします。
「拭き取り・除去が無理な場合は、通常作業で」という事ですから、これでご勘弁頂きましょう。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。