HONDA Chronograph 電池交換メンテナンス

2022.1.22お預かりのHONDA Chronograph 電池交換メンテナンスです。

2本届いたうちの1本で、もう1本は「TAG HEUER」

竜頭の動きをチェックして。プッシュボタンの動きもチェックしますが戻りが悪い。グリス切れのような感じです。

ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

コマの隙間にも汚れがビッシリですから洗浄コースは妥当な選択。

ベルト調整の要領でブレスを開きますが汚れがビッシリ。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。プッシュボタンの修理もあるので丸ごとの洗浄がしたく。出来れば洗浄のみでプッシュボタンが直る可能性も。

目盛リングの取り出しに「ガラスの脱着」と外して見ましたが何と「ベゼルごと」外れました。これは厄介な事になりました。ガラスの脱着も安全とは言えませんが、ベゼルの脱着はもっと危険。特殊なパッキンですが、戻すときにパッキンが潰れる可能性大。あとは一か八かやってみるしかありません。

パッキンの汚れもチェックします。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。ブレスも綺麗になりました。

このプッシュボタンは押し込んでも即、戻ります。

こちら洗浄後でもやはり戻りが悪い。

外して見ますがサビは無く奇麗な状態ですからグリス切れです。

こちら側も奇麗な状態。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。電池を入れて動作確認で問題無く動作します。

裏蓋も洗浄して綺麗になりパッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。こちらももう1本のお預かりTAG HEUERと同じく、カレンダーの不具合があります。このムーブメントは分解修理も不可ですし、交換用ムーブメントも入手は不可ですから不具合が出れば諦めるしか無いムーブメントです。SEIKO系、クロノグラフ汎用ムーブメントではありますが大量生産用ムーブメントですね。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可