SEIKO Silver ave A914-5A50 電池交換メンテナンス
2023.8.16お預かりのSEIKO Silver ave A914-5A50 電池交換メンテナンスです。
ガラスの中央に水滴のような付着が見えますがガラスでは無いようです。
プッシュボタンの動きもチェックしてますが固い。
ベルトは引通の布バンド。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
これがムーブメントですがダメージは無い様です。
裏蓋の裏側もチェックして。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態です。電池を入れて動作確認。
問題無く表示致しましたがプッシュボタンが効かないので切替が出来ません。
水滴の様な塊は液晶の上でしたは固まっており拭き取ることは不可。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
ケースの内側もチェックしますが異常は無く。
ラグ部のバネ棒は洗浄で綺麗になるでしょう。
ガラス下の文字盤を外して丸ごと洗浄したいですが、外すのは厄介になります。厄介の意味は「外すのは簡単ですが元に戻せなくなる可能性の問題です」。
プッシュボタンを外して見ますが錆が固着しております。
プッシュボタン側も錆の痕跡です。
裏蓋側の接触部分は削り落として拭き取ります。
綿棒にアルコールを染みこませて地味に拭いていきます。
この程度は綺麗になりました。
プッシュボタンは洗浄して綺麗になりました。(同時、お預かりの腕時計のパーツと一緒で紛らわしいですが)。
プッシュボタンを取付てから裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して表示確認。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ケースのエッジ部分も洗浄して綺麗になりました。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。