Silverwave H021-8050 電池交換メンテナンス
2017.4.9お預かりのSilverwave H021-8050 電池交換メンテナンスです。
プッシュボタンの動きをチェックしますが3つが不同。
クロノグラフならプッシュボタンの固着は放置でも時計として使えますが。
デジタルえ竜頭が無い仕様ですから、プッシュボタンが不動では時間合わせが出来ない。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
バックルの汚れは洗浄で綺麗になるでしょう。
あとパッキンがはみ出ており。これは交換するしかありませんが
同じサイズの物は無いと思われますので、近いところで交換しましょう。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがはみ出していた箇所ですがパッキンが滑らず、偏ってはみ出ます。
リセット方法の記載。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。電池は入っておりませんから先に電池を入れて動作確認。
問題なく表示しました。あとはプッシュボタンを動くように出来ないと
時間合わせや、各機能が働くのか分かりません。
ケースの内側もチェックしますが。
ケースの内側に錆は無く綺麗な状態。
一つのプッシュボタンのみ問題無く動きます。
プッシュボタンを3つ外しますが、錆とグリス切れが原因で動かなかった様です。
この程度の錆なら洗浄で綺麗になるでしょう。目盛リングが外せないタイプなら厄介な作業になりますが、これは丸ごと洗浄が可能。
他の2つはパイプ内の錆ですが僅かなもの。グリス切れの方が大きな原因でしょう。
これは動くとはゆえ、異常は無いプッシュボタンを外した方が良さそうですね。
プッシュボタンは外したまま、洗浄して綺麗になりました。
洗浄は完了してプッシュボタンの格納部も綺麗になりました。
プッシュボタンも綺麗に。
プッシュボタンの内側も洗浄して綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
パッキンは少し太い物しか無く、これに交換。
裏蓋が少し浮いておりますが太いパッキンが入った為です。
各プッシュボタンを押して表示に反応がある事とアナログ針の運針を確認します。
あとは時間合わせは「セイコー取説ダウンロード」。
電池交換メンテナンス完了です。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。