SEIKO 8F32-0130 パペカレ電池交換メンテナンス

2020.6.21お預かりのSEIKO 8F32-0130 パペカレ電池交換メンテナンスです。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

微調整位置をチェックします。

ベルト調整「1コマ外し」もご依頼ですから、忘れないウチに外しておきます。

三つ折れバックルの噛み合わせが悪く、修正します。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

よく見ると「パッキンが裏蓋に噛んではみ出している」。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。

パッキンはといえば、写真では分かりにくい。

持ち上げてみますと切れております。

電池格納部をチェクしますが、絶縁フィルムが覆っておりますから
まだ一度も電池交換されていない個体。ではパッキンの噛みは?

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パペカレに関しては電池は純正なります。

裏側が絶縁されており、赤い絶縁フィルムは不要になります。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻し

カレンダー情報を入力して、時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可