Brightz 8F32-0330/8F56-0060 電池交換メンテナンス
2021.9.30お預かりのBrightz 8F32-0330/8F56-0060 電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本で白文字盤は、しばらく動かしていなくて「故障の疑い」あり。ピンク文字盤は洗浄コースでのご依頼です。
まずは白文字盤から、竜頭の動きをチェックして。
チタン無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
微調整位置をチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。異常は見られませんが動くのか? 汚れも無く洗浄は不要でしょう。
電池を入れて動作確認。カレンダー情報を入力して問題無く動きました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
時間を合わせて電池交換完了です。
そしてもう1本「8F56-0060」の電池交換&洗浄コースです。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックしますが異常は無く。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
カレンダー情報を入力して問題無く電池交換メンテナンス完了です。
問題は無いと言えば無いが、あると言えばある。というのも、カレンダー情報確認操作(竜頭を引いて直ぐに戻す)で設定された「年・月・日」の順に確認が可能です。問題無く合ってありますが翌日になると「前日の表示が?」。
翌日の朝に、竜頭を引いて戻せば「1日進んで正常表示」します。午前・午後の合わせ間違いなら変わらない訳です。電気的な症状なので、こちらで調整する事は不可ですから、このまま発送となります。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。