SEIKO DOLCE パペカレ 8F33-0030電池交換メンテナンス
2016.5.26お預かりのSEIKO DOLCE パペカレ 8F33-0030電池交換メンテナンスです。
そしてガラスを「レンズが無いガラスに交換ご希望」です。
竜頭の動きをチェックして。数週間前までは動いていたが「秒飛び運針が無かった」ということですが。
チタン無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
微調整位置をチェックします。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。
裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っております。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。見た感じでは湿気も無く綺麗な時計。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
カレンダー情報を入力しますが・・・リセットが効かない。電子部品の不具合と未使用による油分の乾燥といった所でしょうか。ガラス交換のご依頼もありますので、このまま修理センターさんに託します。
2016.6.11修理からあがってきましてガラスは交換ではなく。
「サイクロップ外し」
これ、後から貼り付けが出来るのは聞いた事がありますが除去も出来るのですね・・。
(この修理は修理センターさんの仕事なので、他の修理のついででしか受付出来ません)
分解修理では無く「分解修理・回路交換・パッキン交換・サイクロップ外し」となりました。
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。