TAG HEUER S95.213 セル・シリーズ電池交換メンテナンス&かしめ修理

2016.6.22お預かりのTAG HEUER S95.213 セル・シリーズ電池交換メンテナンス&かしめ修理です。

緩んで外れる箇所は5箇所、締める必要があるのは6箇所です。

完全に外れる箇所は2箇所。

バネ棒を外しますが内部が錆びているのか、伸縮がスムーズでは無く交換いたしましょう。

先ずはブレスの洗浄は完了し、かしめ修理完了。一箇所がどうしても締まりきらず。

全体的に接着剤補強。一箇所の緩みから全体に広がりますから接着剤補強は緩みを広げないという役割です。

バネ棒は新品に交換します。

ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。洗浄で竜頭の裏側から黒い汚れが出て来ますが
汚れでは無くパッキンが溶けたもの。
防水機能は期待出来ませんから「竜頭に付く水滴(雨・手洗い)には注意が必要です。
修復するには「竜頭パッキン交換」か「竜頭ごとの交換」
ですが、こちらでは対応出来ません。
修理センターさんに送って外注になりますから、費用と納期が別途掛かります。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。裏蓋パッキンは替えても、竜頭パッキンが修復されない限り防水機能は期待出来ません。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

かしめ修理が完了した、バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可