TAG HEUER CG-111-0 プッシュボタン不具合
2021.6.7お預かりのTAG HEUER CG-111-0 プッシュボタン不具合です。今回は電池交換では無く、プッシュボタンのみのご依頼で。プッシュボタン自体か?。ムーブメント側のレバーの問題か?の確認です。もちろんプッシュボタン自体は直せてもムーブメント側のレバーの場合は諦めます。とご理解頂いているようですから受け付けました。
プッシュボタンの動きをチェックしまが押し込めないボタンがあります。ただビクともしない訳ではなく固着には見えません。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
ラグ部のバネ棒は洗浄します。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックしますがサビは無し。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。これだけ綺麗なムーブメントですからプッシュボタンの固着は無いかと。
竜頭の裏側の汚れをチェックして。
竜頭パイプも、チェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメントで。
プッシュボタンを押し込んでケースの裏側から見ると固着どころかスムーズにストロークします。
反対側のプッシュボタンも同じく。
ムーブメント側のレバーが引き出さないと出て来ません。
反対側も同じです。レバーの全体的な歪みで少しの修正で引っ掛かりを解消出来る状態ではないですね。
ストップウォッチが回帰常態かどうかがわからず、一度電池を抜いてリセット。
プッシュボタンの操作は不可ですから針を摘まんで。
ゼロ位置回帰させます。
外したパーツを戻していきパッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
バネ棒は洗浄して綺麗になりました。
ブレスも洗浄して綺麗になったところで。
取り付けていたらプッシュボタンに触れてしましストップウォッチが作動しますが止められません。
再度ムーブメント取り出しで、ムーブメント側のレバーを引き出します。
遣っているウチにプッシュボタンに触れて同じ事が起こるでしょうが、一応ゼロ位置回帰させて返送となります。セナモデルはもうメーカーも修理対象外です。よって電池交換であれ何か起これば責任問題になり、触ってくれるところが無いでしょう。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)