TAG HEUER CG1122/0 電池交換メンテナンス

2019.3.4お預かりのTAG HEUER CG1122/0 電池交換メンテナンスです。
デジタルは表示しているがアナログが不動。
この状況は電池はあると言う事で故障でしょうから、電池交換では直らない可能性が大。
かといって修理センターさんでも、メーカーでも修理対応は不可の商品です。
よって送って頂いて「動くかテストがてらの電池交換」を行ってみるしかありません。
2016年にもお預かりしておりますが、たしか同じ様な症状になっておりましたね・・・。

返却になるかも?ということで「レターパック同封で到着」。
早速拝見させて頂きまして、今回もプッシュボタンが2つ不動。つまいは押し込まれたままになっており原因はそこにありそうです。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

デジタルは表示で針は不動。

プッシュボタンが押し込まれたままです。

こちらは押し込めないくらい固い。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。裏蓋とケースの境でサビが発生しておりますが内部は大丈夫か?

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントですが綺麗な状態。

ムーブメント拡大。

作業の前に電池を入れて動作確認。動き出しましたのでプッシュボタンの修理に掛かります。直さないとゼロ位置合わせもデジタル修正も出来ませんから。

竜頭の裏側や竜頭パイプも、洗浄で綺麗になるでしょう。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

プッシュボタンを外して内側のチェックですが固着は無いものの緑色が浮いております。

竜頭パイプもチェックします。

もう一つも外して。

やはり洗浄するしかないでしょう。

ケースのサビは削り落とします。

プッシュボタンは洗浄して綺麗になりました。

ケースごと洗浄して竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。グリスアップしてプッシュボタンを組み込みます。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

動作確認も問題無く、プッシュボタンもスムーズになりゼロ位置合わせを行って。時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可