TAG HEUER S35.006 電池交換メンテナンス

2017.10.26お預かりのTAG HEUER S35.006 電池交換メンテナンスです。
ゼロ位置合わせが出来ないという事ですが、プッシュボタン操作で出来れば問題ありませんが出来ない場合は修理不可です。

竜頭の動きをチェックして。プッシュボタンもチェックしますが問題無く動きます。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

バネ棒も洗浄します。

ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭ですが洗浄すると黒い汁が流れ出ましたから「竜頭パッキンが溶けた状態」。
つまりは加水分解が始まっており、竜頭パッキンの交換が必要ですが。
溶け初めているというのは「竜頭交換」しか手立てが無く。
「納期1ヶ月&費用18.000円」は必要になります。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤のシミとガラス内側の目盛リング、この変色は竜頭からの浸水が原因のようです。

ケースの内側もチェックして。

パッキンは劣化しておりますが、まだ防水機能は守っております。

パッキンが効いていた事がよくわかります。このサビと汚れを拭き取ってから洗浄します。

サビを落とすとパッキンが格納される溝が凸凹になっております。

これが目盛リングですが湿気による変色です。

パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

 

ゼロ位置合わせを調整してみますと。

プッシュボタン操作で問題無く行えました。故障では無かったです。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ブレスも洗浄して綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。

このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
「パッキン交換」(2016年現在)

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可